艶と色と気の関係

原始、私たちが海から陸に上がり活動を始めたのは夜でした。
最初は夜行性のために暗闇の中でも良く見えるよう視覚が発達しました。


暗闇の中でものを見るときにもっとも認識しやすいのが青系統や黄系統の色で、いっぽう赤系統や緑系統の色はもっとも見えづらい色になります。
なので、この青系統や黄系統の色を認識する能力が長けているものが人という集団の中で優位性を表していたのかもしれません。


ですが、やがて人は太陽の光の下で活動することを選びました。そのときに暗闇の生活では必要のなかった色を認識することが生き残る術でもあり、リーダーと して君臨する力の象徴になったのかもしれません。
それが赤系統や緑系統の色を認識する能力です。



そして、いまの私たちは進化するために可視光線の赤系統~紫系統の色を大多数の人が認識するようになりました。

その中でも一般に色弱、色覚異常などといわれる先天色覚異常の中で最も多く存在し、赤系統や緑系統の色の識別に困難が生じる人がいます。日本人では男性の 4.50%、女性の0.165%が先天 赤緑色覚異常で、日本全体では約290万人が存在します。



この割合から推測するならば、何が異常であり何が異常でないのかということです。
私たちがここまで進化してこれたのは、もしかしたら色弱、色覚異常という名でくくられている素晴らしい視覚の個性を持った人たちのおかげなのかもしれない のです。


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その昔、「色盲(しきもう)検査」というものがあったのは戦争時、暗闇の中でも視覚が強い人を探し出す手段であったという話をお聴きしました。夜、爆弾を 投下するために必要な人員であったということです。



進化に柔軟に対応しながら
現代の環境や社会性とうまくリンクできずにいる個性を持った人たちがどれだけいるのでしょうか。
その人たちの持つ遺伝子の特異性が進化の過程でどれほど重要なのか。
知れば知るほど、素晴らしい個性であることにきずくはずです。
そして、そのことがこの先の未来を明るく照らす光になるはずだとおもっています。